皆さんは「魂の約束」の詩をご存じですか?
20年以上も思春期の子供たちに向き合ってこられた中学校教師、醍醐千里さんによるとても温かくてほっこりする詩なんです。
私たちは生まれる前に神様とある約束をしてこの地球に生まれてくることになりました。
カルマや使命など因縁を解消するため?
周りの人たちと仲良くするため?
自分の人生を自由に生きるためでしょうか。
私たちが生まれる前に約束してきたこととは・・?
この詩を読み終えた後、あなたは何を感じるでしょうか。
ステキな詩なのでぜひ一度読んでみてくださいね。
魂の約束
私たちは生まれるとき、神様から魂をいただきました。
みんなその魂を、自分の真ん中においています。
魂は磨けば磨くほど光ります。
漢字の練習を一生懸命しました。
魂は昨日より光ります。
電車でおじいさんに席をゆずりました。
魂は昨日より光ります。
弟におやつをあげました。
魂は昨日より光ります。
今日はごめんねが言えました。
魂は昨日より光ります。
あの人にありがとうが言えました。
魂は昨日より光ります。
努力をすることや、誰かや何かに優しくすることは、
魂を磨きます。
けれど、
努力をすることや、優しくすることだけではなく、
楽しいこと、うれしいことも、魂を光らせることがわかりました。
友達と楽しく大笑い。
魂は昨日より光ります。
お誕生日のプレゼント。
魂は昨日より光ります。
楽しいことやうれしいことも魂を磨くと知って、
私はなんだかホッとしました。
ある日、そうじをさぼって友達と遊びました。
友達と楽しく大笑い。
けれどその日、自分の中の魂を見て驚きました。
あんなに楽しく笑ったあとだったのに、
魂は光るどころかくもっているのです。
ある日、友達からネックレスをもらいました。
お店から盗ってきたネックレスだと言います。
ほしかったものなので、よく考えもせずにそれを受け取りました。
その夜、魂を見てみたら、その日もまた魂は、
昨日よりくもっていました。
ある日、一人が言いました。
ねえ、あの子、はぶかない?
あっという間に、その子はひとりぼっちになりました。
私は、その子をひとりぼっちにさせる側にいました。
その輪の中で私には、急に仲間が増えました。
新しくできた仲間とともに、
おもしろおかしく過ごしました。
そんな日々を送る中、私は久しぶりに、自分の中の魂を見てみました。
私の魂は真っ黒になっていました。
私は、自分の魂の色を見て、とてもおそろしくなりました。
楽しいこと、嬉しいことの中にも、
魂をくもらせること、
魂を濁らせることもあると分かりました。
楽しいこと、うれしいことには、
二種類あると分かったので、
これからは、気をつけていかなければならないと思いました。
*
毎日魂を磨き、
毎日魂の様子を見ているうちに、
私は不思議なことに気がつきました。
磨いたつもりのない日でも、
魂の輝きが、増しているときがあるのです。
そういう日の一日を振り返ってみると、
その日は、きれいな花を見たり、美しい夕焼けを見たり、
そういう日だったことが分かってきました。
映画を見たり、本を読んだり、音楽を聴いたり。
そういうことでも魂を、磨くことができるのです。
楽しいことやうれしいこと、
目にした景色や、聞こえてくるメロディ、あたたかな言葉。
その日その日の何でもないことも、
私の魂を磨き続けてくれたのです。
*
できるだけ魂を光らせようと、毎日を送っていましたが、
ある日、私は少しだけ疲れてしまいました。
夢の中で私は、神様に会いました。
夢の中で私は、神様に聞いてみました。
神様、私はいつまで魂を磨けばいいのですか。
私の魂は、いつ完璧に美しくなるのですか。
神様は言いました。
あなたは、あなたの最後のひと呼吸まで、
魂を磨き続けなさい。
みんなその約束をして、地上に生まれているのですよ。
でも、神様、磨き終わらないうちに、最後のひと呼吸がきたら、
どうすればよいのですか。
心配しなくても大丈夫。
あなたの魂は、最後のひと呼吸のとき、
必ず、最高の光を放ちます。
神様、私にはその自信がないのです。
あなたは、毎日魂を磨いています。
だから大丈夫。
最後のひと呼吸のとき、魂はそれまでで一番美しい姿を見せてくれます。
何も心配いりませんよ。
あなたの魂は毎日、昨日より輝きを増しているのです。
ときどき、自分の魂を、離れたところから見てごらんなさい。
あなたの魂があなたの体を超えて、
まわりに光を与えていることにも、気づくことができるでしょう。
このごろでは、あなたの魂の輝きで、道を明るくする人も増えてきました。
さあ、戻って、魂を磨きてきなさい。
毎日を楽しくうれしく感謝の気持ちで送るのですよ。
そうするとあなたの魂は、きらきらと光を強くしていきます。
あなたがここに来るのは、まだまだずっと先。
あなたの人生を、楽しんでいらっしゃい。
あなたがどんなにすばらしい魂を持って、ここに帰ってくるか、
私はそれを楽しみにしています。
*
目が覚めた私は、それまで気づかなかったことに気づきました。
昨日より今日。
今日より明日。
私の魂は輝きを増し続け、毎日新しく生まれ変わります。
そして必ず、その日の魂が一番光る魂。
少しの努力、優しい気持ち
そして
うれしいこと、楽しいこと。
日々の中に散りばめられた美しいもの。
神様との約束を思い出したので、
私は、なんにも心配しないで、
毎日を送っていくことができそうです。
なんにも心配しなくても、
私の魂は、昨日より光ります。
光り続けます。
(完)
醍醐千里さんの朗読
ご本人の朗読もありました。
とても素敵な声と朗読です^^
魂の約束は心に響く詩
こちらの詩はだいぶ前に友人に教えてもらい、とても心の響く温かさに感動し、
友人にシェアしたり、小学校で子供たちに読んだりしていました。
魂は自分で目で見ることはできないけれど、
友達の悲しい顔を見ると何となく苦しくなったり、嘘をついたら心がもやもやしたり、
周りの人たちと笑いあいながら話をすると気分が良くなったり、きれいな景色を見て感動したり
何気なく自分で感じることができているのかもしれませんね。
命が尽きるまで毎日磨ければいいなあ。。。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ステキな一日を☆彡
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